昨日、職場の高校の同窓会がありました。
そこで、これまでとは少し違うことに気づきました。
昨年度まで長い間、同窓会の幹事をしていた先輩がいなかったのです。
その先輩は、本当に一生懸命仕事をしてきた人でした。
とても存在感のある女性で、個性も強い人でした。
仕事に対する思いも強く、その分、周りの人とぶつかることもありました。
でも、長い間、仕事でも同窓会でも、その人が大きな存在だったことは確かです。
その先輩は60歳で仕事を辞めました。
長い間一生懸命働いてきて、もう十分頑張ったと思ったこと。そして、仕事を辞めても経済的に困らないということもあったようです。
昨日、その人がいない同窓会に参加して、
「ずいぶん雰囲気が変わったな」
と思いました。
良くなったとか、悪くなったとか、そういうことではありません。
ただ、がらっと変わったのです。
そして、
「ああ、これが世代交代なのか」
と思いました。
「この間、就職してきた」と思っていた人たちが
今回の同窓会では、若い世代の人たちが幹事をしていました。
私の感覚では、
「この間、就職してきた人たち」
くらいの印象です。
でも、考えてみれば、もちろんそれなりの年月がたっています(笑)。
その人たちが、しっかり同窓会を運営していました。
やり方も変わっています。
以前なら、出欠の確認はメールに返信するような方法でした。
今回は、電子的な回答システムを使っていました。
次の世代は、次の世代のやり方でやっていく。
それで回っていく。
同時に、
「そうか。私はもう、次の世代にバトンタッチする側なんだ」
ということにも気づきました。
自分も「担っていた世代」だった
そして、もう一つ気づいたことがあります。
私はこれまで、
「自分がこれからどう働くか」
ということばかり考えてきました。
仕事を続けるのか。
60歳以降はどう働くのか。
自分は職場でどう見られているのか。
そんな自分のことで、かなり精いっぱいでした。
だから、自分たちの世代が組織の中心になって、仕事を担っているということを、あまり考えたことがありませんでした。
でも昨日、
「自分も、担っていた世代だったんだ」
と、今になって気づきました。
気づくのが遅すぎるのかもしれません(笑)。
でも、私にはこれでいいのだと思います。
自分が担っている真ん中にいるときには、そんなことを考える余裕がなかったのです。
目の前の仕事をして、人間関係に悩んで、ときには辞めたいと思って、それでも次の日にはまた仕事に行く。
そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか自分たちの世代が職場を担うようになっていた。
そして今度は、少しずつ次の世代に渡す時期が近づいている。
昨日の同窓会で、初めてそれが見えたような気がしました。
終わりが見えるから、頑張れることもある
世代を担う時期が終わっていくことには、少し寂しさがあります。
一方で、大きく安堵する気持ちもあります。
考えてみれば、終わりがあるから頑張れたところがあります。
受験勉強もそうです。
「この日まで頑張ればいい」
というゴールがあるから、その間は頑張れる。
もし、
「この受験勉強を、これから一生続けてください」
と言われたら、とても無理です(笑)。
仕事も少し似ているのかもしれません。
自分たちが中心になって頑張る時期にも、いつか終わりが来る。
ずっと自分が頑張り続けなくてもいい。
そう思うと、ほっとします。
しかも、自分たちがいなくなったあとは、
「この間、就職してきた」と思っていた人たちが、しっかり仕事をするようになっている。
自分たちとは違う新しい方法を使って、次の時代を作っている。
それを見るのは、やはり、とても嬉しいことです。
現役という長い季節も、いつか終わる
青春時代も、その真ん中にいるときには、
「いま私は青春を生きている」
なんて、あまり考えなかったように思います。
そのときはそのときで、悩みもありました。
でも、ずっとあとになって振り返ると、
「ああ、いい時代だったな」
と思います。
仕事も、それと少し似ているのかもしれません。
青春より、はるかに長い時間です。
何十年も働いてきて、うまくいったこともあれば、失敗したこともありました。
嫌なこともたくさんありました。
「もう仕事を辞めたい」
と思ったことも、一度や二度ではありません。
それでも今、その長い「現役の時代」に、少しずつ終わりが見え始めています。
そうなって初めて、
「ああ、これも一つの時代だったんだな」
と思うようになりました。
まだ終わったわけではなく、もう少し、現役として働く時間があります。
だからこそ、残っている時間を大切にしたいと思います。
そして同時に、次の世代が新しいやり方で進んでいくのを、少し離れたところから見られる人になれたらいいなと思います。
次のステージも、少しずつ始めてみる
そして、自分の次の時間についても考えるようになりました。
「現役の場を離れがたい人の気持ち」も、少し分かるような気がします。
だから私は、現役でいる今から、少しずつ次のステージを探してみたいと思っています。
このブログも、その一つです。
毎日、仕事や暮らしの中で感じたことを書いています。
それから、仕事が忙しくて離れていた伝統工芸の手仕事も、またやってみたいと思うようになりました。
以前は、教室の人間関係が少し気になって距離を置いていました。
でも今なら、
「その人はその人。私は私」
と、少し距離を取りながら楽しめるかもしれません。
まだ現役の時間は残っています。
今の仕事をしながら、少しずつ別の世界にも足を置いてみる。
そうしているうちに、いつか本当にバトンを渡す日が来るのでしょう。
そして、次の世代が育っていることは嬉しい。
昨日の同窓会で、そんなことを思いました。
青春が過ぎたあとに「あの頃もよかったな」と思うように、いつか今の仕事の日々も、
「あの頃も、なかなかよかったな」
と思う日が来るのかもしれません。
その日までは、もう少しだけ、こちら側で頑張ろうと思います。
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