仕事のやる気はなくてもいい。約30年間、私はそうやって働いてきた

仕事

仕事に行くのが楽しみで、朝からやる気満々。

そんな日は、約30年間働いてきて、一日もなかったような気がします(笑)。

月曜日は、

「ああ、また一週間が始まった……」

と、どんより。

火曜日をなんとかこなし、水曜日が終わると、

「週の半分が終わった!」

と、だんだん元気になってきます。

木曜日になると、

「金曜日がクリスマスなら、今日はクリスマスイブだね」

などと言いながら、かなり機嫌がよくなります(笑)。

そして待ちに待った金曜日。

楽しく一日を終えて、土日へ。

そしてまた月曜日がやってくる。

振り返ってみれば、ずっとこの繰り返しでした。

もちろん、仕事はまじめにやってきたつもりです。

不思議なのは、朝はあんなにやる気がなかったのに、いったん仕事に手をつけると、それなりに集中してやり始めることです。

「作業興奮」という言葉があります。

やる気が出てから始めるのではなく、とりあえず手を動かしているうちに、だんだんやる気や集中力が出てくる。

私は長年、ほとんどこれで働いてきたのかもしれません。

月曜日も、とりあえず席に着く

月曜日の朝も、始業時間の10分前には席に着くようにしています。

まずはメールチェック。

ここで重めの依頼が届いていると、

「うわぁ……」

と、げんなりします(笑)。

次に職場の掲示板を見て、大事なお知らせがないか確認します。

そこまでやったら、少しずつ仕事を始めます。

私は、前日の仕事を必ずしもきりのいいところで終わらせないようにしています。

あえて中途半端なところで終わらせて、翌朝、

「まずは、昨日の続きから」

と始められるようにしておくのです。

忘れないように、目につくところに付箋を貼っておきます。

昨日の続きなら、ゼロから考える必要がありません。

付箋を見て、その仕事に手をつける。

そうしているうちに、いつの間にか仕事モードに入っています。

重い仕事も、最初の一歩だけ

困るのは、朝から新しい重い仕事に手をつけなければならない日です。

そんなときは、

「何事も一歩ずつ。千里の道も一歩から」

と思うことにしています。

最初から、

「これを全部仕上げなければ」

とは考えません。

まず、届いた書類を所定のフォルダにダウンロードする。

次に、ファイルを開いて中身を見る。

とりあえず、そこまでやります。

すると不思議なもので、

「じゃあ、次はここを確認しよう」

「これはあの資料が必要だな」

と、少しずつ頭が動き始めます。

気がつくと、さっきまであんなに重かった仕事に集中しています。

やる気が出たから始めたのではありません。

始めたから、やる気があとからついてきたのだと思います。

何度も「もう辞める」と思った

こう書くと、淡々と仕事を続けてきた人のように見えるかもしれません。

でも、全然そんなことはありません。

「もう辞める」

と、何度思ったことでしょう。

最初は、仕事に就いたその年でした。

思い描いていた仕事と、実際の仕事とのギャップに、

「私は違う仕事をしたほうがいいのではないか」

と思いました。

実際に資格試験を受け、転職しようとしたこともあります。

ところが、見事に不合格。

そこで転職の道はいったん諦め、結局そのまま仕事を続けることになりました。

次に本気で辞めようと思ったのは、夫の海外赴任が決まったときです。

仕事を辞めて、一緒について行こうと思いました。

結局、私は仕事を辞めませんでした。

そして今、夫とはそれぞれ別の人生を歩んでいます。

だから振り返ってみると、

「あのとき仕事を辞めなくて、本当によかったな」

と思います。

そのときには分からないものです。

資格試験に落ちたことも、仕事を辞めなかったことも、その瞬間には「これでよかった」と思っていたわけではありません。

ただ、そのときそのときで迷いながら選んできました。

「もう辞める」は、わが家の恒例行事

それ以降も、私は毎年のように、

「もう仕事を辞める」

と思いながら働いてきました。

相性のよくない上司と一緒に働いていたとき。

とても厳しい上司のもとで働いていたとき。

つらいことがあるたびに、家に帰って、

「私はもう仕事を辞める!」

と家族に宣言していました。

最初のうちは、家族も心配していたと思います。

ところが、それが何度も繰り返されるうちに、だんだんわが家の恒例行事のようになってきました。

「また言ってるよ」

「そのうち『やっぱり辞めるのやめる』って言い出すよ」

そんなふうに、そっと見守られるようになりました(笑)。

でも、振り返ってみると、家族の対応にはとても助けられていたと思います。

誰も、

「仕事は辞めたらだめだ」

とは言いませんでした。

「辞めたかったら、辞めればいいよ。そのあとのことは、そのとき考えればいい」

と言ってくれました。

実際は私が仕事をやめたら、我が家はやっていけないのですが(笑)

それがありがたかった。

「絶対に辞めてはいけない」と言われていたら、もっと苦しくなっていたかもしれません。

「どうしてもつらかったら、辞めてもいい」

そう思える場所があったから、もう少しやってみようと思えたのかもしれません。

そして翌朝になると、また始業時間の10分前に席に着く。

メールを開いて、重い依頼が来ていたらげんなりする(笑)。

それでも、とりあえず目の前の仕事に手をつける。

そんなことを繰り返してきました。

1週間は長いのに、1年は早い

長年働いてきても、月曜日の朝が楽しみになったわけではありません。

月曜日はどんよりして、火曜日をこなし、水曜日には、

「週の半分が終わった!」

と喜ぶ。

木曜日には、

「金曜日がクリスマスなら、今日はイブだね」

と浮かれ始める(笑)。

そして金曜日を迎えて、ほっとして土日を過ごす。

そんなことの繰り返しです。

不思議なのは、1週間はあんなに長いのに、1年は驚くほど早いことです。

そうやって気がつけば、長い月日がたっていました。

数年後には、今とは違う働き方を選ぶことになると思います。

そしていつか、完全に仕事を辞めて、毎日が休日になる日も来るでしょう。

それはそれで楽しみです。

でも、毎日何の負荷もなく、ずっと快適に過ごせるようになったら、それはそれで少し物足りなくなるのかもしれません。

何かちょっと大変なことがあって、

「面倒だなあ」

と思いながら、それを一つずつこなしていく。

そして終わったときに、ほっとする。

月曜日から金曜日まで働くから、土日がうれしいように。

人生も、案外そんな感じなのかもしれません。

だからといって、月曜日が楽しみになるわけではありませんが(笑)。

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