私はこれまで、人から強く何かを言われると、
「また私が攻撃された」
と思うところがありました。
ちょっと被害妄想っぽいですね(笑)。
仕事をしていれば、意見がぶつかることがあります。
そんなとき私は、相手の言い方や態度が気になって、「どうしてそんなことを言ってくるのだろう」と考えてしまうことがよくありました。
そして、自分からはあまり言い返さない。
「黙って引き受ければいい」
「何も言い返さないほうがいい」
そんなふうに考えてきたように思います。
そもそも、言い返すのが得意ではありませんでした。
強く言われたとき、一度立ち止まってみた
今の職場に、仕事についてかなりはっきり意見を言う人がいます。
あるとき、関係する部署から、いつもより早い時期に資料を用意できないかと頼まれました。
私は「それならできるかな」と思い、その人に相談しました。
すると、
「それは難しい」
「安易に引き受けないほうがいい」
と、かなり強く言われました。
以前の私なら、
「そんな言い方をしなくてもいいのに」
と思ったでしょう。
そして「攻撃された」と感じたかもしれません。
でも今回は、少し引いて考えてみました。
なぜ、この人はこんなに強く言うのだろう。
すると、その人の言い分も分かるような気がしてきました。
私が依頼を簡単に引き受ければ、頼んできた人には喜んでもらえます。
でも、その仕事をこなす人には負担がかかります。
そして一度簡単に引き受けてしまうと、「これはすぐにできる仕事なんだ」と思われて、次からも同じように頼まれるかもしれません。
「一度、押し戻してほしい」
その人が言いたかったのは、そういうことだったのだと思います。
結局、話をすり合わせて、双方が納得できる落としどころが見つかりました。
その人も私も、ほっとしました。
主張することは、攻撃することではないのかもしれない
この出来事から、少し考え方が変わりました。
相手は、自分の都合ばかりを考えて主張しているのではない。
それぞれの人が、それぞれの立場で守りたいものを持っている。
仕事量だったり、期限だったり、責任だったり。
それぞれの事情から出てきた主張がぶつかると、私にはそれが「攻撃」のように見えていたのかもしれません。
でも、世の中というのは本来、
「こちらはこうしたい」
「でも、こちらにはこんな事情があります」
「では、ここまではどうでしょう」
と、主張と主張をすり合わせながら回っているのではないでしょうか。
どちらかが少し譲ったり、妥協したり、別の方法を考えたりする。
そうやって、お互いが無理なく続けられるところを探していく。
やっと気づいたのか、と言われそうですが(笑)。
年上の人と一緒に働く中で、自分自身のこれからの働き方について考えたことも、以前の記事に書きました。
今日、私はすぐに引き受けなかった
そして今日、ちょうど似たようなことがありました。
仕事がとても忙しい中、関係する部署から、ある資料をデータで送ってほしいと頼まれました。
でも、その資料は相手の部署にもあるはずです。
以前の私なら、忙しくても自分で探して、
「ありました。どうぞ」
と送っていたと思います。
そのほうが親切ですし、相手にも喜ばれます。
でも今日は、
「そちらにもあると思います。○○さんが持っていないでしょうか」
と返して、そのままにしています。
不思議なことに、あまり罪悪感はありません。
限られた時間の中で、相手ができることまで私が引き受ければ、その分、自分が本来やるべき仕事にかける時間が減ります。
急いで仕事をすれば、チェックが甘くなる。
そしてミスをする。
それでは、結局誰のためにもなりません。
だから今回は、まず相手に探してもらう。
もしそれでも、
「本当にないんです」
と言われたら、
「仕方ない(笑)」
と、こちらで探して送ってあげようと思っています。
世の中は、思っていたより怖くないのかもしれない
私は長い間、黙って引き受けることや、言い返さないことを「よいこと」だと思っていました。
でも最近は、穏やかに自分の事情を伝えることも大切なのだと思うようになりました。
自分の主張を押し通すためではありません。
相手とこちらの事情を出し合って、ちょうどいいところを探すためです。
考えてみれば、相手も私を困らせようとしているわけではないのかもしれません。
相手には相手の仕事があり、事情があり、守りたいものがある。
私にも同じように、仕事があり、事情があり、守らなければならないものがあります。
そう考えるようになってから、人との意見の違いが、以前ほど怖くなくなりました。
「また攻撃された」
と思っていた世界が、
「お互いに事情があるから、ちょっと調整しましょうか」
という世界に、少しずつ見え始めています。
世の中は、私が思っていたより怖くないのかもしれません。
もちろん、これからも強く言われれば、傷つくとは思います(笑)。
それでも、一度立ち止まって、
「この人は、何を守ろうとしているんだろう」
と考えてみる。
そして私も、必要なことは穏やかに伝える。
そんなふうに働けたら、もう少し楽に仕事を続けていけそうな気がしています。
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