人の顔色をうかがってばかりいると、疲れてしまいますよね。誰かのちょっとした表情や言葉に過敏に反応し「自分が悪かったのかな」「どう思われているんだろう」と悩んでしまう。私もそんな性格でした。
けれど『奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために(荻野 弘之著)』を読んで、少し気持ちが楽になったのです。
人の顔色は「自分でコントロールできない」ことの代表例だった
エピクテトスとは、奴隷出身という異色の経歴を持つ古代ギリシアの哲学者です。彼の教えでは「自分でコントロールできること」と「できないこと」を区別し、他人や外部に左右されずに心の平穏を保つことの重要性を説いています。
人の顔色や他人の評価はまさに「自分ではコントロールできないこと」の代表例です。どんなにがんばっても、相手がどう感じるかは自分の手の届かない領域。それよりも私たちが本当に集中すべきなのは「自分がどう考え、行動するか」だというのです。
「他人の評価」という泥沼から脱出するには
たとえば職場やで相手の反応が気になったとき「これは自分がコントロールできることだろうか?」と自問してみます。ほとんどの場合、それは「できないこと」です。すると、少し気が楽になり自分の目の前の行動に集中できるようになります。
「今日はこれをきちんとやりとげる」などコントロールできることを一つひとつ積み重ねるうちに、相手の顔色にとらわれる時間が減り「他人の評価」という泥沼から少しづつ脱出することができました。
エピクテトスの言葉は必要な指針をあたえてくれる
エピクテトスの教えは人生に迷いが多い現代人にこそ必要な指針を与えてくれているものです。ほかにも職場での人間関係のしがらみに疲れているなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。古代からの知恵が、あなたの心を軽くしてくれるかもしれません。
まとめ
私たちが本当にコントロールできるのは、自分の考えと行動だけであり、他人の顔色や評価に心を奪われるより、自分にできることに励むしかないと学びました。それが心の自由への第一歩かもしれませんね。
コメント
その通りですね。とても参考になりました。これからは自分がコントロールできることに尽力したいと思います🎶
ありがとうございます!